絵を描き始めて8ヶ月、経った。
次第に、絵が描けなくなって来た。
最初は、一杯撮りためた写真の中から
美しいものを選んで、それを描けばいい!と思っていた。
でも、描き進めて来ると、写真と絵の違いが
朧げに分かり、次第に難しさが増してきた。
写真は自然の移ろいや人々の営みの中での
「瞬」「旬」を見つけ、個々の感性で
切り取る作業とも言える。
対象となる被写体は既に存在している訳で、
被写体自体が主役なのである。
これに対して、絵は自分の思考の中で
主役を生み出さないといけないのである。
自分が描きたいものは何なのか?を
突き詰めて考え、主役を決めないと何事も始まらない。
自分の思いを感情移入し、
その情念を凝縮したものを描き出していかないと、
人々の共感を得なければならないのではないか?
と思ってしまう。
写真はある意味、受動的であるのに対し、
絵は能動的であるようにさえ感じる。
そんな訳で、
絵は自分の思いを凝縮させたテーマありき、なのだと
思うのだけど、そのテーマが見つからない。
ただ単に、漠然をそれなりの風景を描いても
そこには魂がこもっていない。
美しく上手に描いてあるだけの絵には
意味が無いようにさえ思う。
そんな訳で、なかなかに筆が進まない・・・
テーマ探しをしていて、ようやくに、
「枯れたひまわり」を見つけた。
夏の盛りを精一杯生きて、
枯れてなお、生きようとしているように思う。
加齢と共に、少し疲れを感じるようになって来た
自分を見出しているのかも知れない。
スケッチをしてみた。
完成への道は遠い・・・